【輸血】
introduction
輸血関連
参考:赤本、QB、おるてぃさんのブログ
目次
- 血液型と抗体
- 輸血前検査
- 輸血と移植
1.血液型と抗体
ABO血液型 第9染色体に存在
糖鎖抗原
H抗原(L-フコース) →A遺伝子→ A抗原(N-アセチルガラクトサミン)
→B遺伝子→ B抗原(D-ガラクトース)
→(O遺伝子:不活化されている)→ O抗原(L-フコース)
A:O:B:AB=4:3:2:1
ほぼすべての細胞表面に発現
体液中にも存在 ABH物質を分泌:分泌型
〃 を少ししか分泌できない:非分泌型
亜型…抗原量が少なく、反応が弱い or 反応しない
頻度 0.02%(日本人はB亜型、白人はA亜型が多い)
O亜型…Oh(Bombay型) H抗原をもたない
AB亜型…cisAB A遺伝子とB遺伝子が同一染色体上に存在
*亜型の検査法 吸着解離試験…O型と亜型の鑑別
唾液中のABH物質の測定
糖転移酵素活性の測定
レクチンとの反応性:抗A1レクチン(ドリコス)
抗Hレクチン(Ulexレクチン)…Ohで非凝集
キメラ…輸血により異なる個体由来の血液細胞を同時にもっている
モザイク…突然変異により2種以上の赤血球をもつ
抗体はIgM型規則抗体
Rh血液型 第1染色体に存在
RhD陰性 0.5%
変異型 week D…D抗原が少ない、D陰性確認試験で陽性
ドナーとしてはD陽性、受血者としてはD陰性として扱う
partial D…D抗原の一部のエピトープが欠損
D陽性 or week Dと判定される
DEL…D抗原の免疫原性が弱い
抗D吸着解離試験で陽性
-D-…D抗原のみ発現(C,c,E,e抗原は発現していない)
その代わりD抗原の量は多い
Rh null…すべてのRh抗原を欠く
RhD抗体はIgG型 輸血や妊娠で産生される同種抗体
HLA抗原 ヒトのMHC、第6染色体短腕に存在 HLAは"6"画
HLA-A,B,C
キラーT細胞と結合
全身の有核細胞、顆粒球・リンパ球・単球・血小板に発現
MHCクラスⅡ…糖鎖同士が非共有結合
MHC-DR,DQ,DP
ヘルパーT細胞と結合し抗原提示
抗原提示細胞(単球・マクロファージ・樹状細胞)、血管内皮細胞、ミクログリア、精子に発現
2.輸血前検査
手技
http://yuketsu.jstmct.or.jp/wp-content/uploads/2022/07/3757b362c7f7c34354513f31928b25f4.pdf
*量的効果…不規則抗体との反応性 ホモ接合体>ヘテロ接合体
*不規則抗体スクリーニングの消去法
①間接クームスの結果が陰性のcell no.に着目
②陽性となった抗原に×または/を入れる
×はホモ接合体、量的効果を考慮しなくてよい抗原
/はヘテロ接合体
③×が一つもない→可能性が高い抗体
×はないが/はある→否定できない抗体
×がある→否定された抗体
3.輸血と移植